田の原(海抜2180M)から鳥居をくぐり、御嶽頂上を目指す。
田の原は火山砂でできている湿原で、天然公園と呼ばれ、盆栽のような樹木があちこちに見え、遊歩道が縦横に展開している。
近年笹ヤブがかなりふえてきたという。公園内に設けられた展望台からは、黒沢口登山道が百聞滝の渓谷をへだてて手にとるように見え、千本松原の彼方には広大な開田高原がかすんで見える。 
 

 

 

 

田の原を過ぎてしばらく平らな道を行く。
右手に大黒天が祀られている。

シャクナゲ・イワカガミ・クロユリ・コバイケイソウが、迎えてくれる

平坦 な砂利道を歩いていくと、途中右手に遥拝所がある。

神の山御嶽をあがめる場所だ。社務所・休憩所がある。

海抜2215M

  

 

  

 

拝所を過ぎたあたりから道が狭くなりやや急坂となる。
階段を上ると、大江大権現に着く。
明治初年まではここまで女人の登拝が許されていた。

田の原の小屋を籠り堂とよび、女人堂としての役割を果たしていたものである。昔はここが七合目であったが、今では田の原を七合目としている。

(海抜2285M)

 

大江大権現からさらに木段・石段を登っていく。

ドウダンツツジやダケカンバを見ながら400mほど登ると、通称「あかっぱげ」と呼ばれるザレ沢にでる。(海抜2380M)

このあたりからハイマツ帯となり、視界が開ける。樹林帯の終末である。森林限界と同時に、山道も急坂となっていく。「八ヶ岳」「恵那山」が見渡せる。

八合目金剛童子で一休み。(海抜2475M)

古来、登山する道者たちはワラジを必ずここで履き替え、また用便はこれより上では紙の上にしなければならないという禁制があった。それは、ここが現世と黄泉との境であり、これより上を特別に霊場として神聖視していたことをうかがわせる。

安政年間に創設されたという石室もある。交通不便な時代、諸人の難儀を救うためにこのような場所に避難のための石室を設けたのだ。(海抜2530M)

時期にもよるが、このあたりから左手に雪渓が現れる。岩場・ガレ場が足元をふらつかせ、さらに急坂となって、蛭岩・富士見石・赤岩を過ぎ、御神水「一口水」で一休み。(海抜2415M)

運良く飲めれば「一口水」の甘味は格別だ。

九合目の眺めはすばらしい。道程がくっきりと確認できる。田の原から九合目石室まで、約2.6km。さあ、あともう少しだ。荒涼とした岩山を黙々と登る。

王滝頂上に着く。ここは2,936M、そう、まだ御嶽山頂ではない。

王滝口頂上は昔、日の権現と呼ばれた霊地で、絶頂剣ケ峰に祀られていた王権現、士祖権現とともに 頂上の三権現として信者から崇敬されている

 御嶽神社奥社で参拝

 

頂上から左の道を行き、日の御門、月の御門をくぐって奥の院(2,940M)へ足を伸ばすのも良かろう。
左手の地獄谷からゴォーという蒸気の轟音と鼻を突く強烈な硫黄のにおいが、御嶽は活火山なのだということを意識させる。

王滝頂上から八丁ダルミを下る。この辺りは濃霧がかかると迷いやすい場所だ。さあ、山頂はもうすぐだ。

剣が峰(3,067M)に立つ。霊峰御嶽の頂上である。乗鞍岳を始めとし、穂高岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳、北アルプスの山々がそこにある。御嶽は独立峰だけあって、360度のパノラマは絶景である。
個人差はもちろんあるが、田の原から順調に登って2時間半といったところか。とはいえ、山の所要時間はあってないようなもの。余裕は必需品だ。

 二の池をめぐり、下山する。  日帰りの一般的なコース。

 

山頂小屋で宿泊するなら、二ノ池から賽の河原を通り、摩利支天山(2,959M)をトラバースして飛騨頂上へ。ここからは真下に濁河温泉が見える。三の池−四ノ池、とめぐるのも良いだろう。

ただし、体力・気力を要することをお忘れなく。

       三の池

海抜2720M、日本最高所の最深高山湖として知られる。
火口に水をたたえる高山湖で、
長径400M、短径250M、水深13.3M。
水色の美しさは日本アルプスに数多く見られる高山湖の中でも最美と賞される。
神秘的なこの池の水は「御神水」として尊ばれている。

 

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